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松田 秀史 様 通信建設業界をスマート化により「魅力ある現場・業界」にして持続可能な発展を目指すために「未来志向の変革2.0」を立ち上げ、新たな取組みを進めている。一般的に労働人口は、この10年間で10%減ると言われているが、建設業界については35%程減るといわれている。通信設備について、
電柱の本数は20年でほとんど変わっていない。ケーブルは光ファイバの普及で倍増している一方、通信建設工事に従事するエンジニアは減少し、自然災害は毎年発生し甚大化している。こうした現実を踏まえながら、しっかりと設備、技術を支え
るために効率化を進めていく必要がある。建設・土木分野では、ロボットによる施工等、ICTを活用したスマートコンストラクションが実現されつつある。一方、我々通信業界では、NTTの保全はスマートメンテナンス(MMS技術を活用したデータの測定や集約センタによる遠隔診断など)によりスマート化が進んでいるが、工事については
例えば建柱工事やケーブル接続は、10年前の施工能率とほとんど変わっておらず、建設工事に従事するエンジニアの確保についても危機感を持っている。 具体的な見直しの事例として、肉体的な負荷を軽減するためにアシス
トスーツの導入を進めている。掘削作業を、モーションキャプチャし筋肉の動きを調べると、腕や足に負荷がかかっていることがわかった。そのため腰をサポートする既存のアシストスーツに、腕をアシストする機能を組み合わせて、今年度内に全建柱班に導入したい。
また、建柱については専用クレーンを導入することで肉体的な負荷を軽減し、将来はロボットを使って、ほぼ自動で建柱できるようにしたい。デスク・間接業務の効率化への取組みとしては設計構築図面と作図に
紐づく情報のデータフロースルー化を伴う「実施設計AP」の開発を着手している。従来手書きのパワーポイントやCADの作成を行っていたところをアプリケーションで自動化を図る。労働者の確保のため労働環境実態調査の結果、通信建設業界のPR、
採用活動へのサポートが課題と認識している。協力会社向けに採用活動のノウハウを展開する勉強会や、学生に向けた通建業界PRのためのコンテンツを作成しているので皆さんと協力して進めていきたい。NTT東日本での取組みを紹介。
7月から「安全センタ」を本社に設置し、社内の安全教育の徹底、最新技術の導入を進めている。もともと安全推進担当がいたが、人事で担当者が入れ替わるため、安全ノウハウがしっかりと継続できないという課題があった。こうした課題を踏まえ
プロとしてしっかりと取り組むために安全センタを立ち上げた。安全センタでは現在、ネットワークカメラとAIの活用に力を入れている。ネットワークカメラを全班に導入し、現場の見守り、作業安全性の向上を進めている。それ以外に交通安全など
についても取り組んでいる。いずれは、こうしたノウハウを地域社会へ展開していきたい。 |